わたしたちは、目に見える汚れだけでなく目に見えない雑菌やウイルスまできれいになくしていきたい気持ちで日々働いています。

最近では洗浄や除菌、消臭に次亜塩素酸水が役立つと理解が深まってきたという方が多くなってきた反面、「次亜塩素酸水は濃度が下がりやすく不安定」という声もよく耳にします。

また、次亜塩素酸水には使用期限があるので、「使用期限を迎えた次亜塩素酸水だと濃度は下がりきって効果がない」とまで言われたりしています。

なので、

「実際に使用するとき効果がある濃度なのか知りたい!」

という方も多いと思います。

次亜塩素酸水は製造された時点から徐々に有効塩素濃度が下がっていきますが、保管の仕方を守れば急激な劣化は避けられるし、用途に有効な濃度であれば使用期限を超えても使用し続けることができます。

これからご紹介する有効塩素濃度を確認できるアイテムを暮らしに取り入れれば、誰でもかんたんに次亜塩素酸水を効果的な洗浄や除菌、消臭に役立てることができます。

そして、あなたやあなたの大切な人の健康や命を守れる手段がひとつ増え、「安心」を手に入れられやすくなるのでないでしょうか。

次亜塩素酸水の有効塩素濃度を手軽に確認できる試験紙や、より正確な測定ができるデジタルの測定器もご紹介しますので、ぜひ参考に読んでみてください。

ヨウ化カリウムデンプン試験紙

ヨウ化カリウムデンプン試験紙を使った測定方法はとてもカンタンで、サンプル液(次亜塩素酸水)にヨウ化カリウムデンプン試験紙を浸し、試験紙の変色具合を確認することでざっくりとした濃度を確認することができます。

あくまでも、ざっくりですが。。

まだ使えるかな〜と濃度をパパッと確認したいときにはこちらを使っています。

塩素・オゾン・過酸化水素・次亜塩素酸塩・亜硝酸塩などの酸化剤が存在すると、真っ白な試験紙が青色に変色します。

濃度が高ければ濃い青紫色になるし、濃度が低ければ薄い青色に、もしくは変色を確認できません。

最初に確認した変色具合は時間が経つと色が薄まって(変わって)くるので、サンプル液(次亜塩素酸水)に浸けてすぐの変色具合を参考にしたほうが良いです。

一般家庭で塩素濃度を確認するなら、お手頃で扱いやすいヨウ化カリウムデンプン紙を使った確認の仕方でも十分だと思います。

東京硝子器械株式会社で取り扱われているので、よかったらのぞいてみてください。

別メーカーですが、似たようなヨウ化カリウムデンプン試験紙もあったので気になる方はどうぞご覧ください。

次亜塩素酸試験紙

こちらも、サンプル液(次亜塩素酸水)に次亜塩酸試験紙を浸し、試験紙の変色具合を確認することでだいたいの濃度を確認できます。

株式会社 共立理化学研究所の次亜塩素酸試験紙には「低濃度用」と「高濃度用」とあります。

低濃度用は、2ppm、5ppm、10ppm、15ppm、25ppmの5段階で濃度を判定でき、

高濃度用は、25ppm、50ppm、100ppm、200ppm、500ppmの5段階で濃度を判定できるようになっています。

こちらもやはりざっくりとした濃度の確認となります。

用途に合わせて低濃度用と高濃度用と使い分けると良いのですが、きっと高濃度用の方を使用される方の方が多いと思います。

人それぞれだとは思いますが、もし濃度が高い次亜塩素酸水を購入し希釈する場合は、ヨウ化カリウムデンプン試験紙よりも段階別に濃度を確認しやすい次亜塩素酸試験紙を使用したほうが希釈の仕方に間違いは起こりにくいのではないでしょうか。

このほかにも使う分だけちぎって使えるロール状の試験紙もあります。

何度も使うならロール状の物の方がお得かもです。

有効塩素濃度測定器AQ-202P型

こちら、柴田科学株式会社の「有効塩素濃度測定器AQ-202P型」はわたしも仕事でよく使わせてもらっています。

デジタルで結構正確な数値を出してくれるので信頼して使い続けています。

使い方の流れは、

試料セルを蓋も含めてサンプル水(次亜塩素酸水)で2回ぐらいよくすすぎ洗いし、セルにサンプル水(次亜塩素酸水)を10ml入れて測定器にはめて「ZERO」のボタンを押し、測定器の表示を000に合わせておきます。

そのあとセルを取り出し、セルにDPD試薬を溶かし入れ、

セルが汚れていたり曇ったりしていないか確認し、三角のマークが同じ位置にくるようにセットします。

DPD試薬を溶かし入れたら、10秒以内で遮光カバーを閉めて「MEAS.」ボタンを押し計測します。

「有効塩素濃度測定器AQ-202P型」では色で判断するのではなく、こうやって数値がはっきりと出るので正確な濃度を計測しやすいです。

この「有効塩素濃度測定器AQ-202P型」なら、測定範囲0〜300mg/Lまで高濃度の総残留塩素を測定できます。

ちょっと手間はかかりますが、次亜塩素酸水を効果的に使用するには濃度がしっかりと確認できたほうが安心できますよね。

ちなみにですが、「有効塩素濃度測定器AQ-202P型」となんだか似てそうに思われる「残留塩素測定器DPD法」というものもありますが、こちらは高濃度の残留塩素は測定できません。

「残留塩素測定器DPD法」は飲料用水道水や水泳、遊泳用プールの残留塩素を管理するときに使われたり、公衆浴場や温泉でのレジオネラ症対策として残留塩素を管理するときや、貯水槽の清掃後の水質管理に使われていたりします。

名前からしてなんだか濃度を測れて便利そうですが、洗浄や除菌・消臭を目的とした次亜塩素酸水の有効塩素濃度を測るには不向きだと思われるのでご注意ください。

次亜塩素酸水は「pH」の確認も大切

これまで次亜塩素酸水の有効塩素濃度の確認方法をお伝えしてきましたが、有効塩素濃度のほかに「pH」の確認も安全に使用するためには大切です。

「pH」とは、水溶液の性質をあらわす単位です。

中性がpH7になり、それより数値が低いものが酸性、高いものがアルカリ性になります。

そして、数値が中性のpH7から酸性やアルカリ性に離れれば離れるほど人体に強い影響を与えるので、直接肌に触れるような使い方は避けなければならなくなります。

次亜塩素酸水のpHは肌に優しい「5〜6.5」が適しています。

pHの確認方法で手軽に使えるものとして「pH試験紙」があります。

サンプル液(次亜塩素酸水)にpH試験紙を浸して色の代わり具合でpHを確認できるので、誰でもカンタンに確認できます。

次亜塩素酸水と名前が似ていて間違えてしまいそうな「次亜塩素酸ナトリウム」は希釈してもpH8以上でアルカリ性になるので、あれ?どっちだっけ?って不安になった場合は、pH試験紙で確認してみると良いです。

次亜塩素酸水を安全に使用するには「有効塩素濃度」も「pH」の値もどちらもしっかりと確認することが大切です。

まとめ

有効塩素濃度を試験紙に浸して色で判断する場合、カンタンだしお手頃な金額なのは一般家庭では使いやすいと思います。

ただし、あくまでもざっくりとした濃度が分かる感じです。

時間が経つと色が薄まってきてしまうので、浸してすぐの結果を参考にすれば問題ないです。

より正確な濃度を知るためには、デジタルの「有効塩素濃度測定器AQ-202P型」で測定することをオススメします。

次亜塩素酸水は徐々に濃度が下がりやすく、使用期限内であっても有効に使用できる濃度なのかどうか不安になることもあるかと思います。

その不安を取り除くには、自分で濃度を確認できるようにアイテムをそろえておくと良いです。

この記事があなたの不安を取り除き、あなたの健康的な暮らしに役立つと幸いです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

弊社では次亜塩素酸水の製造販売を行っています。

お客様の元に届く商品には「残留塩素濃度」を確認できるように「テストペーパー(ヨウ化カリウムデンプン紙)」も一緒に同封しています。

安心して健康を守れるように、ぜひ弊社の次亜塩素酸水をご利用ください。

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